米証券取引所のナスダックは25日、資産運用大手「VanEck(ヴァンエック)」が提案するソラナのリキッドステーキング・トークン(LST)「JitoSOL(ジトソル)」の現物価格に連動するETF(上場投資信託)の上場および取引を許可するため、米証券取引委員会(SEC)に対して規則変更申請(Form 19b-4)を提出した。
提出された申請書(SR-NASDAQ-2026-010)によると、本ETFは「VanEck JitoSOL ETF」と命名され、ナスダック・ルール 5711(d)に基づく「コモディティ型信託受益証券」として上場することを目指している。
投資対象となるJitoSOLは、ソラナネットワーク上のリキッドステーキング・プロトコルであるJitoを通じて発行されるトークンだ。JitoSOLは預け入れられたSOLの所有権を証明するだけでなく、ステーキング報酬やMEV(最大抽出価値)報酬が自動的に蓄積されるため、保有するトークンの枚数は変わらずに1枚あたりのSOL換算価値が増加していくという特徴を持つ。承認されれば、ステーキング報酬が価格に反映されるLSTを対象とした米国初の現物ETFとなる見込みだ。
ナスダックは申請書の中で、JitoSOLとSOL現物市場の価格相関性が極めて高い(0.998以上)ことを示している。この高い相関性を根拠に、SECが過去にビットコインやイーサリアムの現物ETFを承認した際と同様、「既存の現物市場の監視体制で不正行為を十分に検知できる」と主張した。これにより、これまでソラナ関連ETFの承認における障壁となっていた「規制された大規模な先物市場の存在」という要件を、現物市場の監視共有によって代替できるとしている。
ETFの純資産価値(NAV)の算出には、「MarketVector(マーケットベクター)」が提供する「MarketVector JitoSOLIndex」が採用される。このインデックスは、主要な5つの取引所におけるJitoSOLの取引データを基に、15秒間隔でリアルタイム算出される。
SECが本申請を受理し、官報に掲載されてから45日以内に最初の判断が下される。承認されれば、機関投資家は規制された環境下で、ソラナの価格変動だけでなく、ステーキングによるネイティブな利回りも享受できる投資手段を得ることになる。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.81円)


