東証プライム上場のアステリアは2月27日、日本円連動型のステーブルコイン「JPYC」を企業で管理するための新サービス「JPYC Gateway」を、4月1日より提供開始すると発表した。

同社によれば、企業向けのJPYC入出金管理サービスは国内初となる。

現時点で発行累計額が14億JPYCを超えるなど、日本初のステーブルコインは決済や送金など利用シーンが広がっている。

alt <JPYC infoから>

一方で、これまで企業がステーブルコインを実際のビジネスに導入する際には、既存の社内システムとの連携や、ウォレットの秘密鍵の管理、暗号資産特有のネットワーク手数料(ガス代)の負担、そして会計監査への対応などが大きな障壁となっていた。

JPYC Gatewayは、こうした課題を解決するために開発された。一般的な銀行のオンラインバンキングに近い操作画面を採用しており、送金や残高照会といった基本操作に加え、監査用ログの取得や取引先の登録といった管理機能も備えているという。

送金手数料は1件あたり8円に設定されている。また、アステリアのデータ連携ツール「ASTERIA Warp」を活用することで、既存のERP(企業資源計画)や会計システムなど、100種類以上のシステムやクラウドサービスとプログラミング不要で連携できる。

対応するブロックチェーンは、Ethereum、Avalanche、Polygonの3種類となっている。

アステリアは今後、JPYC以外の有力なステーブルコインにも順次対応していくとしている。

国内の円建てステーブルコイン市場は活発化しており、同日にはSBIホールディングスとStartale Groupが、共同開発を進める日本初となる信託型の円建てステーブルコインについて、ブランド名称を「JPYSC」と発表し、2026年度第1四半期(4~6月)のローンチを目指すなど、新たな動きが出ている。

|文:栃山直樹
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