暗号資産(仮想通貨)取引所ビットメックスの元CEOであるアーサー・ヘイズ氏が18日、最新エッセイを公開した。同氏はその中で、ビットコイン
BTCを「世界の法定通貨の流動性を示す火災報知器」と表現し、その価格変動が金融市場全体の資金環境を映し出すとの見方を示した。
ヘイズ氏はエッセイ内で、ビットコインとナスダック100指数の関係について言及。両者の値動きに生じている乖離に対し、同氏は投資家のリスク選好や信用市場の変化を読み解く上で重要な材料になると指摘した。
特に、株式市場が比較的安定を維持する一方でビットコインが弱含んでいる状況は、同氏は大規模な信用破壊イベントが迫っている可能性を示唆する動きとの見方を示した。同氏はその背景要因としてAIの普及によるホワイトカラー層の雇用環境の変化を挙げ、これが消費者ローンや住宅ローン市場へ影響を及ぼす引き金となる可能性があると説明している。
また同氏は、安全資産とされる金価格が堅調に推移する一方、ビットコインが下落している状況について、市場のリスク回避姿勢を反映する動きとの見方を示した。こうした資産間の値動きの対比は、リスク回避的な市場環境や信用環境の変化を示唆するシグナルとして解釈できるという。
加えてヘイズ氏は、ビットコインの価格変動が他の資産と比べて流動性環境の変化を迅速に織り込む特性を持つと強調している。特に金融市場の不確実性が高まる局面では、株式市場に先行して価格調整が進む場面が見られると指摘。これは、ビットコインが中央銀行による流動性供給の変化に敏感に反応するためとしている。
ビットコインの価格見通しについては、2つのシナリオを提示した。ひとつは、ビットコインが過去の高値126,000ドルから60,000ドルまで下落したことで調整が完了し、今後は株式市場がビットコインに追随して下落する展開。もうひとつは、株式市場の調整とともにビットコインも下落し、60,000ドルを明確に割り込む展開だ。
こうした市場環境を踏まえ、ヘイズ氏は投資家に対して過度なレバレッジの使用を控えるべきだと指摘した。市場変動が大きい局面では、流動性を確保し柔軟なポジション管理を行うことが重要になるとしている。
なお、ヘイズ氏は自身のファミリーオフィス「メイルストロム」の運用方針として、中央銀行の金融政策転換が明確になった段階で、余剰のステーブルコイン資金を暗号資産市場へ振り向ける考えも共有。投資対象としてZcash(ZEC
ZEC)およびHyperliquid(HYPE
HYPE)の2銘柄を挙げ、中でもHYPEについては7月までに価格が150ドルへ到達する可能性があるとの見通しを示している。
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