リップルの買収攻勢が示す「金融プラットフォーム化」 仮想通貨カストディ企業Digital Ascension Groupのジェイク・クラバーCEOは2026年1月9日、リップル(Ripple)が進める一連の買収戦略につい […]リップルの買収攻勢が示す「金融プラットフォーム化」 仮想通貨カストディ企業Digital Ascension Groupのジェイク・クラバーCEOは2026年1月9日、リップル(Ripple)が進める一連の買収戦略につい […]

XRPとRLUSDを軸とした「金融界のAmazon」構想|リップルが買収統合で描く未来像

リップルの買収攻勢が示す「金融プラットフォーム化」

仮想通貨カストディ企業Digital Ascension Groupのジェイク・クラバーCEOは2026年1月9日、リップル(Ripple)が進める一連の買収戦略について、単なる事業拡張ではなく「金融界のAmazon」を志向した体系的なインフラ構築であるとの見方を示しました。

同氏は自身のYouTube動画で、リップルが直近7か月間で約24.5億ドル(約3,840億円)を買収に投じてきたと述べ、これらの動きは個別に評価される取引ではなく、制度金融を対象とした包括的な金融基盤を構築するための構成要素だと説明しました。

具体的には、決済、清算、カストディ、トレジャリー管理といった金融インフラの中核機能を垂直統合し、その決済層にエックスアールピー(XRP)および同社発行のステーブルコインRLUSDを据える構想を示しています。

クラバー氏は、この統合モデルの完成形を、機関投資家向けに設計されたエンドツーエンドの金融プラットフォーム「Ripple 1」と表現しています。

さらに同氏は、制度金融が成立するための最小構成要素として「カストディおよびクリアリング」「企業向けトレジャリー管理」「24時間365日稼働する決済レール」「ステーブルコインを基盤とした決済インフラ」「それらを横断する決済資産」を挙げました。

リップルは過去10年以上にわたる投資および買収を通じて、これらの要件を段階的に満たしてきたとクラバー氏は述べています。

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2025年の大型買収で形作られたリップルの中核4本柱

クラバー氏は、2025年におけるリップルの一連の動きについて、相互に機能が結び付く4つの主要な柱として整理しています。

Hidden Road買収で確立した機関金融の基盤

まず4月には、マルチアセットに対応するプライムブローカーHidden Road(ヒドゥンロード)を12.5億ドル(約1,960億円)で買収し、同事業を「Ripple Prime」として再編したと説明しました。

クラバー氏は「この買収によってリップルが機関投資家向け金融市場において即時に信頼性と実行力を備えた基盤を獲得した」と述べています。

また、買収後にはRLUSDをプライムブローカレッジ取引の担保として活用する計画が進められている点にも言及しました。

Rail買収で強化された企業向け決済基盤

続く8月には、ステーブルコイン決済プラットフォームを提供するRail(レイル)を2億ドル(約310億円)で買収しています。

クラバー氏はこの取引について「企業が仮想通貨を直接保有することなく、既存の業務フローに国際決済機能を組み込める点に戦略的な意義がある」と説明しました。

レイルの取得によって、RLUSDを基盤とした企業向けステーブルコイン決済インフラが強化され、エンタープライズ領域への本格的な展開が視野に入ったとしています。

GTreasury買収で広がった企業財務への接点

また、10月に実施された企業向けトレジャリー管理ソフトを手がけるGTreasury(ジー・トレジャリー)の取得について、クラバー氏は「全体戦略と密接に関わる重要な動きだ」と説明しています。

リップルは同社を10億ドル(約1,570億円)で買収しており、これによりCFOや財務部門の意思決定層と直接接点を持つ経路を確保したとの見方を示しました。

この取引については、売却側であるHg社も公表しており、制度金融分野におけるリップルの関与範囲が拡大していることを示す動きだとしています。

Palisade買収で補完された運用レイヤー

さらに11月にウォレットおよびカストディ領域を担うPalisade(パリセイド)を取得したことも、重要な柱の一つとして位置付けました。

同氏は、この買収により、高頻度取引や日常的な資金移動に対応する「ホット」側のウォレット・アズ・ア・サービスが補完され、既存の機関向けカストディ基盤との役割分担がより明確になったと述べています。

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2019年以降の買収で形成されたリップルの基盤

同氏は、これらの動きが2025年単年に限定されたものではなく、2019年以降に行われたLogos(ロゴス)、Metaco(メタコ)、Standard Custody(スタンダード・カストディ)といった技術およびカストディ関連の買収と一貫した流れにある点を強調しました。

特にメタコを2.5億ドル(約390億円)で取得したことについては、機関投資家向けカストディ分野への本格参入を示す重要な転換点だったと整理しています。

スタンダード・カストディの取得についても、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の信託チャーターを有する事業体を傘下に収めたことで、米国における規制対応とRLUSDの発行体設計の基盤が整ったと説明しました。

加えて、リップルが米国でナショナルバンクのチャーター申請を進めているとの報道にも触れ、これらの動きは制度金融向けサービスの拡張と整合的なものだと位置付けています。

クラバー氏は、これら一連の買収と投資の目的について「決済、清算、保管、資金管理を単一の技術スタックで提供する垂直統合型の金融インフラを構築する点にある」と説明しています。

そのうえで、XRPとRLUSDを中核となる決済資産として、機関投資家の実務フローに組み込む狙いがあるとの見方を示しました。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.89 円)

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Source:ジェイク・クラバー氏YouTube
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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