ビットコイン(BTC)財務戦略企業ストライブは9日、最大5億ドル(約778億円)のAt-the-Market(ATM)プログラムを発表した。調達した資金は、ビットコインやビットコイン関連資産の取得をはじめ、運転資金や事業買収など、一般的な企業目的に充てる予定だ。
ストライブは、変動金利シリーズA永久優先株式(SATA)を最大5億ドル発行・売却する販売契約を締結した。
今回のATMプログラムは、1933年証券法第415条(a)(4)に定義される「at-the-market offering」の方法で販売される。この資金調達は、2025年9月15日に発効した自動棚上げ登録届出書に基づいており、同年12月9日にSEC(米証券取引委員会)に提出された基本目論見書に従って実施される。
ストライブは、ビットコインを財務資産として保有する資産運用会社であり、長期的にビットコインを上回るパフォーマンスを目指して、1株あたりのビットコイン保有量を増やすことに注力。2025年11月7日時点で、同社は約7,525 BTCを保有している。
また、同社の子会社であるストライブ・アセット・マネジメントは、2022年8月に最初のETFをローンチして以来、20億ドル以上の資産を管理するまでに成長した。この成長は、ビットコイン関連商品に対する投資家の需要の高まりを反映しているといえるだろう。
今回の5億ドルという大規模な資金調達により、すでに世界14位の保有量を誇るストライブは、ビットコインへの投資をさらに加速させる構えだ。同社の積極的な姿勢は、機関投資家によるビットコイン採用の動きを後押しする可能性がある。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.76円)


