ストラテジーは、平均取得価格6万7718ドルでビットコイン(BTC)4871BTCを約3億2990万ドルで購入した。他の上場企業の買いがほぼ途絶える中、自社の平均取得単価を下回る水準で積極的に買い増しを進めている。
この購入でストラテジーの保有総量は76万6970BTCとなった。これまでに累計580億200万ドルを投じ、1BTCあたりの平均取得単価は7万5644ドル。
今回の購入規模は、ストラテジー自身の基準から見れば控えめだ。2026年初頭には、年内最大規模の単発購入として2万2337BTCを15億7000万ドルで取得している。
しかし、今回の取得はまた違った意味を持つ。
過去30日間で、ストラテジーは約4万5000BTCを購入した。その他の上場企業群の合計は同期間でわずか1000BTCの増加に留まる。
ストラテジー以外の企業による買いは2025年8月のピークから99%減少。当時他社全体で月間6万9000BTCを購入していた。
ストラテジーは現在、全ての上場企業のBTC保有量の約76%を占める。年初来でおよそ9万BTCを積み増し、他の全上場トレジャリー企業合計による純増は4000BTCにとどまる。
この集中度ゆえ、ストラテジーの新たな開示は量の問題というよりも、その姿勢自体が問われる状況となった。
同社は平均より大幅に低い価格帯で買い増しており、自社のコストを引き下げる一方で、他社は動きを控えている。
平均購入価格6万7718ドルという水準は、数量以上に重要だ。これは、ストラテジーの平均コスト7万5648ドルを8000ドル近く下回るため、今回の追加購入すべてがトータルの状況を一段と改善する。
ストラテジーの時価総額と純資産価値(NAV)の比率は約0.85で、株式が保有ビットコインの実質価値を下回って取引されている。
この状況は、継続的な株式発行が既存株主にとって希薄化につながるかどうかという問いを生む。しかしセイラーCEOらは、平均取得単価を下回る一貫した買い増しが、長期的に正当化されると判断している。
一方で、ストラテジーとブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)との差は、1万5000BTCほどにまで縮小。
IBITの本稿執筆時点での保有量は78万2475BTCで、年初来の増加分は8484BTC程度。ストラテジーの9万BTC増に比べて小さい。
ストラテジーのほかにも動く企業はある。ストライブ(Nasdaq:ASST)は、ビベック・ラマスワミ氏創設のビットコイントレジャリー企業だが、平均6万8577ドルで113BTCを775万ドル分買い増した。4月2日時点でのBTC保有残高は1万3741BTCとなる。
規模は大きく異なるものの、企業姿勢は共通する。ストライブも過去平均を下回る水準で買い増し、他の企業が動きを止めるなかで積極的に追加購入を継続している。
3月には、同社がストラテジーのSTRC優先株を5000万ドル分取得。これにより同社のリターンの一部がストラテジーのBTC投資戦略と連動することとなる。
ストライブは、私募調達による資金と、セムラー・サイエンティフィック買収(同社からは5048BTCを獲得)を通じて大半のBTCを蓄積してきた。
同社は2025年第4四半期に「ビットコイン・イールド」が22.2%となったと発表した。この独自指標は、1株あたりのビットコインの変化率を追跡するもの。


